■ビジネススキルは無駄に使おう

会社で仕事しているといろいろなしきたりに出会う。
プレスリリースもそのひとつである。
新しいサービスや商品を出したときに報道関係者に送る書類だ。
新聞記者が記事を書きやすいようにまとめるのがコツと言われているが、独特な言い回しが多い。

「XXX年までに会員数XXXX万人、XXXX円の売り上げを目指します」

とやたら景気のいい数字がならんでいたり

「顧客満足度の向上、グローバル拠点、シナジーの創出、ビジネスを加速」

など口あたりのいいビジネス用語がならび、だけど文末は

「~させてまいります」

とエスカレーターの注意アナウンスのように丁寧である。
プレスリリース文化がいつからあるのかわからないが、数百年前にあったらきっと歴史的な事件もリリースが出ていただろう。日本を変えたあの出来事もだ。大政奉還である。

大政奉還プレスリリース
(クリックでPDFがダウンロードできます)

問い合わせ窓口として書いた若年寄は江戸城のなかの執務部屋という部屋で働いていたらしいのだが、調べたら出勤が10時で退勤が2時ごろなのだそうだ。帰るの早すぎである。本筋と関係ないところで感心してしまった。


■あの会社だって

新会社設立についてのプレスリリースも多い。
歴史上に残る会社設立といえばこの会社である。

東インド会社
(クリックでPDFがダウンロードできます)

史実に基づいてまじめに書くとおもしろくないので、カレーの製造・販売など入れてみた。たぶん東インド会社では行ってない。クリケットの普及は期せずしてやっていた可能性はある。
東インド会社でカレーが出てくるのはたぶんビートたけしがやっていたタレントショップ、北野印度会社の影響だと思う。


■歴史を変えるお詫びリリース

プレスリリースはめでたいことばかりではない。ときどき見かけるのがお詫びのリリースだ。個人情報流出や不正な取引で従業員が逮捕されたときに出される。経緯を説明して今後の対策を書いていることが多い。
仕事では絶対に書きたくないリリースだが、想像だと楽しく書ける。

浅野内匠頭
(クリックでPDFがダウンロードできます)

あの歴史上の事件もお詫びのリリースを出しておけば切腹にならなかったかもしれない。そしたら遺恨で吉良を殺して追加で47人切腹、なんて事態も避けられる。
お詫びリリースで終われば時代劇の忠臣蔵も30分ぐらいで終わるだろう。
番組が早く終わったら昔ならば珍プレー好プレー集だがいまならおもしろネット動画だろうか。


■逆も真なりか

考えてみたら過去の宣言の類はプレスリリースと言えるかもしれない。
アメリカ独立宣言や共産党宣言だ。
共産党宣言の書き出しは「ヨーロッパに幽霊がでる。それは共産主義という幽霊である」というプレスリリースにほど遠いレトリックだが、こんど仕事でリリースを書く機会があったら逆に参考にしてみたい。
「インターネットに幽霊が出る。それはバカジャイルメディアネットワークという幽霊である。」
………。けっこういける気がしてきた。
宣言風リリースが来るかもしれない。

(了)


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