ダーリンハニー吉川コラム「1番ショートが夢だった」その59

僕の相方は長嶋智彦という。あだ名はナガシ。

僕とナガシは小学校時代からの同級生で、かれこれ30年近くの仲である。コンビを組んでからは15年くらいだろうか。とにかく長い付き合いだ。

そんなナガシだが、この男がかなりの変わり者だということが最近わかってきた。

いや、きっとずっと前から変わり者だったのだろう。でも僕はあまりに距離が近いために全然わからなかった。コンビの相方ではあるのだが、もともと小学校からの同級生なのであまり批評的な目で見られない。

長嶋A

ナガシ

最近になり「ナガシは変わっている」「ナガシはおかしい」と周りの芸人から言われ始めた。たしかに言われてみると、ちょっとおかしいかもしれない。その「おかしさ」の根源はただひとつ…

「ミュージシャンっぽい」

というところだろう。

いや、ほとんど彼は自分のことをミュージシャンだと思っている。

そういえば以前「憧れの人は?」とインタビューで聞かれたとき、彼は「ポール・ウェラー」と答えていた。 ポール・ウェラーはイギリスのミュージシャンだ。普通は芸人の名前を挙げるところなのにお構いなしである。

今回はそんなミュージシャン、ナガシの伝説をいくつかご紹介したいと思います。



その1「シャルドネ事件」


とある泊まりロケで青森に行った時のこと。その日の宿は青森のはずれ、日本海に面する「不老不死温泉」。携帯の電波も入らないような秘湯中の秘湯である。僕とナガシとプロデューサーさんはひとまず温泉につかり、夜ご飯を食べることに。「まずはビールでいいですよね」と聞かれたナガシ。しかし、ナガシは「ちょっと待ってください」と言い、女将さんに

「シャルドネ、ありますか?」

と一言(YAZAWAそっくりの口調で)。女将さんは「え?シャド?」と眉間に深いしわを寄せて聞き返したものの、ナガシは「いや、シャルドネ。あります?」。全員ポカーン。シャルドネとはどうやらスパークリングワインのことのようだが、秘湯中の秘湯にそんなオシャレな飲み物などあるはずがない。結局、メニューに書いたあった「りんご酒」で乾杯。



その2「スギさん誕生日会事件」


とある太田プロライブの日。翌日がたまたま先輩のインスタントジョンソン・スギさん
の誕生日で、マシンガンズの西堀が「12時になったら太田プロの後輩で一斉におめでとうメールを送って、スギさんを驚かしませんか?」とプチどっきりを提案。いいねいいねということになり実行することに。ライブが終わり、打ち上げへ。わいわいと飲みながら盛り上がり、いよいよ12時。日付が変わった瞬間にスギさんの携帯が鳴りまくり、後輩からの誕生日おめでとうメールが続々と到着。スギさん、大号泣。みんなもなぜか泣き顔に。いやぁやられたよ、飲み直そう!となった瞬間、一件のメールが。「長嶋だ」「お、最後はナガシだ!」「なんてきたんですか?」「読んでくださいよ」とスギさんに聞くも…

「全文英語で、読めないや…」

とのこと。「あいつらしいや。うれしいけど、読めないや!」。ちなみに同じく先輩の土田さんに送られてくる誕生日メールも毎回英語らしい。「なんかビートルズみたいな歌詞が書いてあった」との証言も。



その3「ポール&ジョン事件」


太田プロの若手で行ったトークライブにて。お笑いの話ではなく、いきなりビートルズについて語りだしたナガシ。その勢いで参加メンバーをポールかジョンかに仕分け出し、「アルコ&ピースはジョンとポール」「マシンガンズはジョン&ジョン」などやりたい放題。「ごめん、アルコ&ピースはやっぱりジョンとリンゴ」と最後はルールを無視。最後に「ダーリンハニーは?」と聞かれ

「ダーリンハニーのプロジェクトでいくと…」

の一言で場内騒然。「え?ダーリンハニーってプロジェクトだったの??」。僕もそんなことは初耳。一応、僕がポールでナガシがジョンだそうです。

他にも

・舞台のことを必ず「ステージ」と呼ぶ。
・ヒザを舞台の小道具にぶつけた際、「アウチ!」
・忘れ物に気づいたナガシ。思わず「ウップス!」
・好きな外国人アーティストが来日するとライブ終了後に楽屋に入っていき、「よかったよ」と握手するらしい。




そんなナガシの夢は

「英国に移住すること」

だそう。
コンビとしては困るけれど、ここまできたらナガシには叶えてもらいたい気もします。

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